(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
Why so serious?
どうも!バヤッシ バヤシンです!
この記事では主演映画【JOKER】(2019)の名言をレビューしています!
心と人生を揺する衝撃の名言……!!
ベストワードレビュー!
本当の悪は笑顔の中にある
※この先、物語の核心をつくネタバレがあります。
本作をご覧になった方のみこの先へお進み下さい。
主人公に共感することがこんなにも危険だと感じた物語がかつてあっただろうか。
主人公であるアーサー フレックは様々なネガティブな状況に居る。
貧困、失業、病気、コンプレックス、社会への馴染めなさ、理想と現実の差。
それらのネガティブな状況は多くのゴッサムシティ市民の共感を集めた。
そしてゴッサムシティ市民たちは不満をエネルギーとして立ち上がり大暴れを起こしたのだ。
アーサーのネガティブな状況は我々観客にも少なからず当てはまる部分があるだろう。だから共感してしまう。
そして、だからこそ危険なのだ。
ゴッサムシティでの暴動がここ日本でも起こってしまう可能性が往々にしてあるということだろう。
そんな危険性までも持っているというかつてない映画がこの【JOKER】なのである!
そんなホアキン フェニックス主演映画【JOKER】(2019)の名言を3つレビューしてみたよ!!
ベストワードレビュー!!
■「マヌケが3人死んだ あと百万人」(ソフィー)
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アーサーが地下鉄で証券マン3人を銃殺した事件はただの凶悪事件ということでは終わらなかった。
この事件を知ったゴッサムシティの貧困層と呼ばれる市民たちは裕福層を3人殺めた殺人犯を英雄として崇拝したのだ。
アーサーの彼女であるソフィーもそのうちの1人。
マヌケな裕福層は死んで当然。あと百万人のマヌケも死んで当然。と考えているのだ。
ゴッサムシティの市民は怖ろしい考え方をしている……。
と、思いきやソフィーのこのセリフはアーサーの妄想であったことが映画後半で判明!
マヌケは死んで当然という考えはソフィーでは無くアーサーの本心の考えであったのである。
実際に人を殺した人間が「あと百万人ものマヌケも死んで当然」と考えていることにゾッとした……。
彼が百万人もの命をその手に握る時もそう遠くはない未来かもしれない…。
■「人生は悲劇だと思っていた いや、人生は喜劇だ」(アーサー フレック)
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これまで散々上手くいかなかったアーサーの人生。
それは周りの人間と自分とを比べて貧困や病気によって劣っていると考えていたからだ。
だが、アーサーはその考えを改めることとなる。
突然笑ってしまう病気を気にする必要なんかない。
そういった病気も含めて自分らしさなんだと気付いたからである。
ありのままの自分を愛し、自分がしたいようにやる。
それがアーサーの喜劇な人生論である。
そうした人生論に納得したアーサーは自らの母を殺害することとした。
自分の人生にはもう必要ない。自分が不要だと思ったからだろう。
この考えとなってからのアーサーはひとつひとつの行動にまったく迷いを見せない。
自分の欲望のままにひた走るスーパーヴィランとなったのである。
■「社会もそうだ 善悪を主観で決めている だから自分で決めればいい 笑えるか笑えないか」(ジョーカー)
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善と悪の違いなんて説明できるものじゃない。
立場や状況によってまったく異なるからである。
例として挙げるならば劇中終盤で大暴走をしたピエロ軍団はゴッサムシティの警察や富裕層からして見れば完全なる悪。
だがジョーカーやその他貧困層から見れば希望の善に見えただろう。パトカーの中から外の景色を見て発作じゃない笑いで笑っていたジョーカーが印象深い。
つまり善と悪はそれぞれの立場からの主観でのみ決めることが出来るという不安定で混沌な真実なのである。
そんな真理をジョーカーはテレビ番組中に言い放った。
そしてジョーカー自身の善悪判断は「笑えるか笑えないか」で決めるという。
実にジョーカーらしい考え方である。
そしてジョーカーはマレーフランクリンを銃殺した。
わざわざテレビ番組で自分をイジリ倒した相手はジョーカーにとって悪そのものであり、その復讐として殺害という方法を選ぶことが最高に笑えると考えたからなのだろう。
善悪は自分で決めるもの……それが間違った見方をしていなければ…
■ラストコメント
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アーサーの妄想パートがあったり登場人物の嘘があったりと何が真実の物語なのかなかなか読み取ることが難しい本作。
アーサーは本当のジョーカーでは無い説とか、劇中のほとんどがアーサーのただの妄想だった説とか様々な考察があって謎はひたすらに深まるばかり……。
それこそ善悪のように主観で決めるべきというジョーカーからのメッセージなのかもしれないけれどね。笑
そして、冒頭でも伝えた通り、ゴッサムシティ市民と我々は同じような存在。
我々が暴走することも、我々自身がジョーカーとなることもあるかもしれない…。
なんてな!笑
では、またね!